ピティナの地区予選が、早々と終わりました。
今年教室から参加した生徒さんは連弾3組。
初めに、結果報告をしておこう。
連弾初級へ挑戦した生徒さんは、なかなかいい感じに始まったので、もしかしたらこれはいい線行くかも、と思ったのもつかの間、途中でプリモとセコンドのバランスが悪く、そのせいで音が揃わなくなりグダグタに。というわけで、残念な結果に終わった。
そしてもう一組は、初めてのコンクールということで、緊張から二人で弾く音楽が単調になり、やはり残念な結果に。
最後に連弾A級の組は、出足からプリモとセコンドのバランスが悪くこじんまりとした曲になってしまったので、やはり残念な結果となりました。
そして、他の演奏を聴いていて感じたのが、予選を通過するのに必要な要素は、大きく言って3つだと思う。
まず「基礎的な力」。
年齢や級にもよるが、しっかりしたタッチで打鍵できるかできないかで、印象が全く違ってくる。
レガートやスタッカートのタッチのコントロールや、フレーズを大きく感じられているかなどの点。
そして「表現力」
ピティナのコンペはいつも雰囲気重視でおおげさな演奏が多いのですが、テクニックだけでは、単なる運動で終わってしまうので、それを音楽(芸術)に高めるためには、やはり表現力が重要ですね。
音楽性というか表現力に多少欠けている生徒さんに、表現させようとするあまり、ついつい先生方は大げさな演奏を好むようになるのかもしれないですね。
今回も体は揺れていても、音楽は揺れていない組が何組かいました。
この基礎的な力と表現力があっても、大きなミスをしてしまうと、余程のことがなければコンクールではまず通らない。
3つめの要素「大きなミスをしない」が、コンクールではもっとも重要かもしれない。
どんな状態でも止まらずに弾き続けられるまで練習すべき、ということなんだろうが、それは言葉で言うほどには簡単じゃないですし、特に小さい子の場合は、自覚に乏しいので、どうやって練習させるかは、ご両親にとっても先生にとっても難しい問題です。
でもここを乗り越えなければ、予選突破は難しいということですから、この経験を次に生かせられるよう、また勉強に練習ですね。