夏休みが終わり、2学期に入り 少し日が暮れるのが早くなってきたのでしょうか…
ここ最近、生徒さんの保護者の方から、今後のレッスンの付き添いについて、相談を頂くことが、多くなってきました。
「もうそろそろ1人でレッスンに、と思うのですが…」
「見学していないと先生に言われた事を、すっかり忘れてしまうので…」
普段レッスンに付き添われている、保護者の方は このような感じで、考えていらっしゃるようですね。
昨日のレッスンでも、
1学期の間は、まだお母さんと一緒にレッスンに来ていたAちゃん。
小学1年生ではじめての夏休みから一人でお稽古へ来るようになりました。
でも、なかなかレッスン内容や宿題内容を覚えられず、いつもお家での練習が苦痛になってしまっていたようで…
そこで、昨日はお母さんがレッスンの半分くらいから見学をされていました。
もちろん幼児さんだと1人でお稽古に通わせるのが不安という方もいらっしゃいます。
私の教室は、現在の保護者の方が同席で、見学される方は全体の約半分強くらいでしょうか。
見学をされる数が多いのは、私のほうも、小学3年生くらいまでは、最低月2回位は、保護者の方のレッスン見学を
願いしているせいだかでしょう。
では、小学3年生以上は、見学されたらダメっ!! って言うことではありません。
現に、低学年から高学年になった生徒さんでも、毎回ご見学される保護者の方も、いらっしゃいます。
その逆で、毎回の見学でなくても月に1~2回のペースで様子を見にいらっしゃる保護者の方まで、
本当にご家庭によって様々です。
昨日のAちゃんのように、低学年の間に1人でレッスンに切り替える子も多いですが
そして、ここで1人のレッスンになった時に
①リラックスモードになる子
②よくおしゃべりするようになる子
③緊張してしまう子
そして
④態度が豹変する子(悪い方に)がいます。
⑤は付き添い・見学があってもなくても 変わらず自分のペースが変わらない子
生徒さんによって様々ですが、⑤の子は素のままというか、ありのままな自分でいられるから、
何も変わらないのでしょう。とてもレッスンが円滑に進みます。
何かを学ぶ時に一番大切な事は、素直に指摘を受け止める事!!
言い訳や反抗した態度をしないで ひたむきに取り組む事ですからね。
大人の目や他人を過剰に意識しないことや気にしないで、自分らしく頑張る事は、長く続ける秘訣でもありますし、
モチベーションも続けやすいです。
そんなことから
なぜだか、⑤の子は自然な礼儀正しさも染み付いていて、挨拶ひとつとっても、自分の前後の生徒さんへの挨拶
や私への挨拶もスッ~とでき、玄関先での靴を揃え、レッスン前後の準備や片付けも素早くでき、
お見送りまでの挨拶(出張レッスンの場合)
といった レッスンへの心構えが非の打ちどころがない、完璧さなんですよねぇ。
そういう生徒さんと接していると、私も本当に見習う部分も多いし純粋に、『美しい~』『素敵だな〜』って
思ってしまいます。
決して作った感じではなく自然に出来るってところが、本当にすごいと思います。
まずは人としての基本が出来ているかは、ピアノの上達云々より大切なことですよね。
子供なりに自分が、今どうしたら良いのか?
自分で考えてしっかり判断ができる。
そんなしっかりした子を多く育てたい教室です。
①②③の子もそれぞれの個性があって、私はその人格を大切にして、もちろん育てています。
小さなお子さんは、特にシャイな子、無邪気で天真爛漫な子、それは大切な個性であり、魅力ですからね!
気分に多少ムラがあるのは、ある程度は仕方のないかなとも思います。(子どもなのですから…)
④については…
時にレッスンが、スムーズに進まなくなる事も…
そうなるとピアノのレッスン意外なことに費やす時間が、とても残念に感じる事もあります。
でも私はマナー教室の先生でもなければ、躾を教える仕事でもありませんから
ただただ見守って、その子がどういう方向に成長していくのか、傍観しているしかないのですけれど…
人間として社会で最低限なマナーは、ピアノのお稽古を通して、悟ってもらえるように導いて行くことが、
私がすべき事だと感じて生徒さん達と接しています。
事実、レッスンを重ねるうちに何かを感じ取って変化がある子もいます。
先週と全く違うレッスン態度の生徒も 今までにいました。
ピアノのレッスンを通して、私は指導する側の立場です。
そして生徒さんは教えを請う側の立場です。
お互いに尊重しあい、人格を大切にしていく事が出来たらと思います。